NTTドコモから発売されている『Xperia AX』及びKDDIから発売されている『Xperia』において、Felicaの不具合が発生していることはこのブログでも記事にしましたが、NTTドコモならびにKDDI両社の対応に憤りを感じているユーザーが、被害者の会をGoogle+上で発足するという事態にまで陥っているようです。
発起人はNTTドコモとソニーモバイルに対して、抗議文を提出しており、Google+のコミュニティ上で公開しています。抗議文では、同等機種との交換、リコールを要求しており現在は両社の返答を待っている状況です。
僕は『Xperia AX』もしくは『Xperia VL』ユーザーでもありませんが、ソニー(だけではありませんが)の不具合への対応にはしばしば嫌な思いをさせられたことがあります。こうしてユーザーが立ち上がることにより、企業が対応を改めるという事例が増えることで、おのずと企業側がバグフィックスに対する姿勢を見つめなおしてくれることを期待しています。
しかしこういった被害者の会というのも、従来であれば弁護士先生がお金になりそうな事案を見つけて、困ってそうな人々を扇動し発足するというのが一般的なイメージでしたが、今はSNSの爆発的な流行により、比較的簡単に、そして個々の利益が小さくても成立するのが面白いと感じました。訴訟とまでは行かなくても、署名を取って抗議文を送りつけるに留まるのであれば、法律の専門的な知識や駆け引きは必要ないので、効率的な手法と言えます。弱点としたらあくまで抗議・要求・嘆願までに留まるので、企業側との交渉までこぎつけるのがとても難しく、黙殺や上辺の謝罪文で済まされる可能性も少なくないということでしょうか。それでもちくちくと企業側にユーザーの声を届かせる機会が増えれば、自発的に企業があり方を変えるという可能性も出てくるので、やる価値は充分にあると思います。
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