スマートフォンブームの後押しもあって『Xperia』はもはやソニーの数あるブランドの中でも最も勢いのあるブランドのうちの一つであることに疑いはありませんが、なんとソニーCEOの平井氏が、中長期的にスマートフォンに『プレイステーションOS』を搭載する可能性を示唆していると日刊工業新聞が報じています。

プレイステーションOSの評判はなかなかに高く、待ち望んでいた人も少なからずいたのではないでしょうか。現在のスマホ市場が事実上、iOSとAndroidの二択になっているので、大きな賭けになると思いますが、ソニーが世界で躍進した歴史の背景を鑑みると、やはり独自規格で勝負することに大きな意味があるのかもしれません。それにゲームハードとしては、任天堂のWii、マイクロソフトのXboxと並ぶ3大ハードの一角を担うポジションですし、ゼロベースでユーザーを確保していくことを考えると遥かに有利であると考えられます。更に、ソニーは現在、Android端末向けに“PlayStation Certified”という形でプレイステーションのコンテンツをプレイできるライセンスプログラムを用意していますが、プレイステーションOSを搭載することで今まで積み重ねてきたゲームタイトルという財産を最大限活用することが出来るようになるでしょう。この点に関していえば、サムソンやアップルであっても追随できないソニーならではの強みであるといえます。

プレイステーションOSを搭載したスマホを出すにあたって今まで築き上げた『Xperia』というブランドを継続するのか、それとも『Xperia』とは別のラインで推し進めていくのか、そこらへんも気になるところです。


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ソース)日刊工業新聞