yu_nvidia

 本日、米NVIDIA社はプレスリリースでスマートフォン、タブレットPC向けのプロセッサー『Tegra4(コードネーム:Wayne)』を発表しました。“世界最速のモバイルプロセッサ”というのが売り文句のようですが、その実力は如何なものでしょうか。

一つ前のモデルの『Tegra3』の評判はいまひとつ良くありませんでした。というのも『Tegra3』の一年以上前にリリースされていた『Apple A5』というデュアルコアのプロセッサにGPUの性能が劣っているというベンチマークの結果があり、期待が高かった分、肩透かしをくらったという人が多かったことに起因します。因みに『Tegra3』は我が愛器『Xperia Tablet S』に搭載されていますが、個人的にはあまり不満はありません。HD画質の動画でも充分滑らかに再生できていると思います。『Apple A5』プロセッサが搭載されているiPadとつき合わせて比較した訳ではないのでなんともいえませんが。

話を戻して『Tegra4』の性能ですが、ARM Cortex-A15のクアッドコアで72基のGPUを搭載し、GPUの性能において『Tegra3』の6倍、WEBページ閲覧の表示速度は2.6倍ほどの処理能力を誇るとのことです。指摘があった『Tegra3』のグラフィック描画能力の改善について特に注力した模様です。加えて消費電量も『Tegra3』のパフォーマンスを大きく上回り、『Tegra3』の55%までカットすることができ、動画再生では最長14時間の連続再生が可能というので驚きです。


また、同社は、この『Tegra4』を搭載したAndroid携帯ゲーム機『Project SHIELD』も発表しており、そちらも話題を呼んでいます。

shield_overview_v2


おお、なんかゴツイ!発表から既に数社のゲーム開発会社から賛同のコメントが寄せられているようで、今後の展開が注目されます。ソフトについてはNVIDIA社が運営するゲームストア「TegraZone」からアプリをダウンロードするほか、PC(GeForce GTX650以降のGPU搭載)と無線LANで接続することでSteamで購入したPCゲームをこのゲーム機でプレイすることが出来るとのことです。このことから『Tegra4』がいかにグラフィックの性能を強化したのかがわかります。

画像、ソース)NVIDAプレスリリースProject SHIELD