JR西日本執行役員で神戸支社長、金平英彦氏が女子高生に対して痴漢行為を働いた疑いで逮捕され、保釈された数日後、自ら命を絶つという衝撃的な事件が起きました。

奇しくもJR阪和線でことの端を発したというのだからあまりにも皮肉が利きすぎています。そもそもJR西日本のお偉いさんが痴漢容疑で捕まったという事件を知らなかったので、いきなり結末を見せられた形となり驚きもいっそう増すばかりです。

改めて、事のあらましをネットで検索してみると、以下のように書かれていました。

逮捕容疑は21日午前7時半ごろ、JR阪和線の電車内で女子高生(17)の下半身を服の上から触った疑い。同署によると、金平容疑者は逮捕直後、「身に覚えがない」と話していたが、その日の夜になって「自分の腕が当たったかもしれない」と説明している。同署によると、金平容疑者は通勤、女子高生は通学のため、阪和線天王寺行きの電車に美章園駅から乗車。女子高生が最後尾の車両に乗り込むと、金平容疑者も同じ車両に乗車し、左後方に立った。

 美章園駅から天王寺駅までは1駅で、乗車時間は2分程度。この短い間に、女子高生は金平容疑者に約2年前から数回痴漢を受けていたと訴えている。女子高生はこの日も同じ車両に金平容疑者がいることに気付き、「今日触られたら助けを呼ぼう」と決めていたという。

 すると案の定、制服のスカートの上からお尻を触る手が。女子高生は天王寺駅に着く直前、右前方にいた男性会社員(24)に「捕まえてください」と訴えた。ドアが開くと金平容疑者はすぐ逃げ出したが、会社員が約20メートル先で取り押さえた。金平容疑者は「やってない!」と叫んでいたという。

引用元:スポーツ報知

痴漢というのは比較的冤罪が多いということで有名で、逮捕から起訴、判決まで、通常の推定無罪の原則に則れないため、被害者の証言と自白をもって有罪とする傾向があり、誰の目で見ても有罪という明確なラインを導き出せないまま終わるケースが多いと聞きます。この事件がどうかはわかりませんし考察するつもりもありませんが。

まず気になったのが世間の声というかネットでどのように語られているかでした。某巨大匿名掲示板サイトでは様々意見が書き連なっていたのですが、書き込みには「チカン男は全員死ぬべき」「被害者がかわいそう」「自宅で氏ね」という旨の意見がことのほか多かったということと、上で述べたように痴漢という犯罪はその性質上、推定無罪の形骸化どころか推定有罪になりがちで、その分冤罪が他の犯罪に比べて多いという事実もメジャーになりつつあるにも関わらず、スレの大半は痴漢行為は確定という認識を持っていることが印象的でした。引用したスポーツ報知でも「案の定」と、あたかも見てきたような口ぶりなのが気になります。

痴漢という犯罪を軽く見ているわけではありませんし、寧ろ卑劣な行為として忌み嫌っていますが、この件には多少の違和感を感じています。それは任意捜査を継続中という時点にも関わらず、さも容疑が確定したかのような報道内容も少なからず見受けられたことです。実際に痴漢行為を働いていたかもしれませんが、事実の裏づけが出来た段階で行うべきでしょう。特に影響力のあるマスコミは煽るだけ煽って問題が起きたらクチをつむぐという、無責任な報道はして欲しくない、メディアの持つ力とその責任について今一度考えるべきと思います。