副題にWebディレクターと題しておきながら、ここ最近はガジェット関連の記事ばっかり書いており、その甲斐あってか、このブログに訪れる方の大半がガジェット、特にXperiaの情報を求めてやってきます。僕の仕事観(?)に興味がある人がどれだけいるか甚だ疑問ではありますが、先日感じたことを残しておきたいと思い、記事にしています。

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おそらく誰もが経験しているであろう、美容室・理容室で髪を切りにいって、その仕上がりを見たときに「考えていたのと違う」と思いつつも「これで大丈夫ですか?」と聞かれると「エ、エエ、イイカンジデスヨー」と力なく答えるアレ。ちょうど先日まさにそういう感じになったのですが、このようなことは珍しくもなんともなく、取り立てて記事にするようなことでもないのですが、ふと自分の仕事に置き換えて考えたわけです。

WEBディレクターと名乗っていますが、小さな会社であるため、ディレクションだけやっていれば良いというわけではなく、WEBデザインも当然のように兼任しています。WEBデザインを制作するときは、当たり前ですがまず最初に打ち合わせを行います。打ち合わせでは以下のことを確認していきます。

  • サイトのテーマ、やりたいこと
  • どういった印象を持たせたいか
  • メインカラー、サブカラー
  • 具体的な参考例はあるか
  • 使いたい素材はあるか(写真、コピー)
  • ざっくりとしたレイアウト構成

といった感じです。話し合いの段階である程度、認識をそろえたいのでその場でワイヤーフレームを手書きで書いたりしてあーだこーだ話したりします。その上でキチンとワイヤーフレームを作成し、合意が取れた後にPhotoshopやFireworksでラフ画を作って現物に近いものを確認してもらいます。その上で微調整が済んだ後にコーディングスタートというのが大体の流れです。節目節目でこまめに確認をとる場合が多いですね。

翻って美容師・理容師さんの仕事の流れはどうか。打ち合わせというかヒアリングは必ず行います。その時に上で挙げた項目と似たようなやり取りを行うのですが、しかしこのやり取りが終わったすぐ後に髪を切り始めます(シャンプーが入ったりしますが)。もしここでお互いの認識がずれていたら間違いなく失敗してしまうのが目に見えています。しかも恐ろしいのが一度切ってしまうとやり直せないということです。WEBデザインでも事前にこまめに確認を取っていても思ったのと違うということでリテイクが入ることは多々あります。というかほぼ確実に入ります。その面倒さを知っているが為、事前の確認をしっかり行うことで、少しでもリリース直前の手直しを抑えようとするのですが、それでもリカバーが可能なだけ、実はヌルい状況なのかもしれません。

でも、ノーミスノーコンティニューなのが美容師という仕事のはずなのに、ヒアリングも、その後のコンセンサスも非常にカジュアルです。考えるまでもなく上で挙げたように切ってしまったものはどうしようもない諦めから、あるいは美容師といういわゆるプロのセンスにわれわれ素人が口出しをしても良いのか?という慎ましさ、そして美容室というあの空間がクレームをつけるのにものすごくそぐわない空間であるということ、これらがあわさって「エ、エエ、イイカンジデスヨー」という言葉が半強制的に引き出されるからです。もしかしたら今までミスを犯したことがないと考えている美容師もいるかもしれません。

どんどんタイトルから外れていきますが、言いたいことはここでは美容師と客の間でコミュニケーションが成立していないのではないかということです。コミュニケーションとは意思の疎通ですが、お互いの意思が疎通しているかどうかを確認する手段を設けずにコミュニケーションは成立するでしょうか?いや、切ってるときに止めりゃええやん、という声が聞こえそうですが、メガネユーザーにはほんとにわからんのだよ・・・。後サイドとか後ろとかもわかりませんし、何よりハサミを入れた瞬間にもうどうしようもなくなることもありますしね。

まあここでグダグダと愚痴を言うだけならあんまり意味がありませんので、提案します。

  • ヒアリングシートを使って切る前にコンセンサスを取る時間を持つ
  • パート毎に途中経過を確認する時間を取る(メガネ救済タイム)

というか、これからの美容室はユビキタスということで、ヒアリングした内容を入力したらサンプルモデルが画像として表示されるシステムを開発しよう!(提案)

例えば、始めにざっくりとした形とカラーを選択し、その後、パーツごとに長さを設定して、最後に髪質や量を設定した後に実行ボタンを押すとイメージが表示される仕組み。どうですか?またどこからか「ヘアカタログ見りゃええやん・・・」という言葉が聞こえそうですが、オッサンには美容室においてあるヘアカタログはきついんだよっ!(迫真)それにカタログには細かい情報が載っていなかったりしますので、アレを使ってもその通りになった経験はあまりありませんしね。

長くなってしまい自分でも良く分からないことを書いてしまっていますが、ようは何か形づくる、いわゆる創造性のある仕事を行う上で必要なコミュニケーションとは、自分と相手方と共通のビジョンを持つために行うことを念頭において行わなければならないということで、それは自分にも言えることだと思い、自省の意味をこめて書きました。誰得というのはなしの方向で!