これは楽して痩せれる方法ではありません。そもそも方法についてはほとんど書いていません。ですが、世の中には痩せたいと願いつつも痩せれない人もいるので、何かの参考になればと思い書いています。
減量を始めたのは今から一年ほど前のこと、そのときは身長170cm、体重74kgでした。標準体重に+10kgぐらいの体型で、デブとまでは行かなくてもだらしのない体型ではありました。ここから20Kg落とすことになった経緯とその際に行った行動について書いていきます。
まず最初におかしなことを言いますが、痩せたいというニーズはほとんどありませんでした。ただ、ここに三年で急激に体重が増え、なにかしら生活習慣は変える必要はあるかもしれないとはうすうす考えていましたが、ですが、それもあくまで現状維持できれば良いので、何も苦しい思いをして痩せる必要なんて一つありませんでした。ではなぜ短期間の減量を敢行したのかについて書いていきます。


痩せることは目的たりえず、手段たりえるということ

僕が所謂減量をやろうと思ったのは、堕落した生活やうだつのあがらない人生を改善したいという考えがあって、その為に、自分のスキルや頭脳を鍛えようと思ったのがきっかけです。その中の一つに生活習慣の改善という項目を盛り込みました。
このように痩せたいという人に、ただ細くなることが目的になっている人はいないはずです。痩せて美しくなって好きな人を振り向かせたいだとか、着れなくなった服をきるためだとか、痩せる行為の背景に成し遂げたい何かがあって、痩せるというのはあくまで、それを叶えるための手段に過ぎないということです。ですが、多くの人はダイエットを開始するにあたり、この本来の目的を見失って、痩せることが目的となり、日々体重計に表示される数字をみて一喜一憂を繰り返し、結果として数字の変化よりも目の前の欲望に手を伸ばしてしまいます。まずはなぜ痩せたいのか、そのことをキチンと認識することから始まります。


苦しさとの天秤に勝つ

また、目的をキチンと認識をしていても、言わずもがな実際減量はかなりの苦しみを伴います。運動をするにしても食事を抑えるにしてもこの苦しみと目的を天秤にかけて、結局ダイエットを断念する。そういう人が多いので、○○ダイエットや、痩せる食品の情報がいつの時代ももてはやされるのでしょう。ですが、それだけいつの時代でも需要の高いというのは矛盾だとは思いませんか?苦しまずに痩せれる方法が確立されていれば誰も情報や商品なんて求めませんよね。つまるところ痩せたという結果は苦しみとのトレードオフにしかならないということなんです。
ではいかにして苦しみと痩せることの天秤を痩せるほうに傾けるのかというと、単純に痩せることの重要性を高めるということになります。問題はその手法でしたが、僕の場合は以下のような感じでした。


目的の為の一連の行動に関係性を持たせる

回りくどい言い方だけど、食生活の改善を切り取っても、他の目的の為の手段を実行できるなら、たぶん早々にギブアップしてたと思います。そうならなかったのは、あくまで偶然ですが、目的の為の一連の行動が旨く相互に関係し合って、どれか一つやめてしまうと頓挫してしまうようになっていたためです。具体的には

  • 朝2時間早く起きて勉強の時間に当てる
  • その為に夜にアルコールなどの刺激物、揚げ物などの重たいものを摂取しない
  • 頭脳を活発にさせるため、勉強前に軽い筋トレや運動を行う
  • 夜良く眠れるように就業中の集中力を高める

  • 等ですが、一見関係が薄そうでも、すべて脳に関係している以上、どれかをないがしろにすると、すべてに影響します。例えば朝、勉強前に筋トレやストレッチなどを行わないと勉強の効率は上がりませんし、効果が見られなかったら夜に勉強することになり、今までよりももっと夜型の生活になってしまいます。そうすると仕事にも影響がでて成果が落ちてしまい、夜勉強する意味がなくなってしまうかもしれません。そういった具合に絡み合っているのですが、この生活スタイルは副産物も多かったです。朝早く起きるので仕事のスタートダッシュは相当速くなりましたし、毎日の軽い運動も基礎代謝や集中力の向上につながりました。朝方の生活自体がダイエットに適しているのかもしれません。夜は軽いものしか口にしませんし、その代わり朝のボリュームは少し大目になりました。昼はたらふく食べてしまうとどうしても眠くなるので抑え気味になりますし、ある程度減量の意思はあったものの、割と自然にカロリーを抑える生活に切り替えられました。


    不純な動機を認める

    はっきりいって、動機は不純であれば不純であるほど良いです(笑)。スキルアップといえば聞こえはいいですが、ありていにいってもっと稼ぎたかったし、会社に頼らずとも生きていければ、いまよりもっと自由な人生を謳歌できると考えていたので、スキルアップしたかったという感じです。どうしても動機が不純だと気後れする人もいるかと思いますが、人を突き動かすのは不純な動機が一番強いので、その不純さを誇ってください(笑)


    数値をパラメータとして認識する

    冒頭といってることが違うと突っ込みをくらうかもしれませんが、やっぱり数値は大事です。ちゃんと目的を見失ってなければ数値は非常に重要な意味を持ちます。手に入れたいものが数値で測りにくい場合、それを体重に置き換えるとわかりやすくスコアが出て励みになるということです。僕の場合は減った体重分だけ、賢くなったと感じていました。バイアスかもしれませんが、その際バイアスでも大いに結構かと思います。体重をスコアとして捉えることができたら、今まで苦しかったことが楽しくなってきます。楽しくなればより積極性がましますので、天秤をダイエットに傾けるのが非常に楽になります。


    期間限定として考えない

    いわゆるダイエットといっても、特別なことをするという意識は持たないほうが良いです。結局どんな手法を使ったとしても(僕の場合はカロリー制限と、軽い運動ですが)、もとの生活に戻ったら意味がありませんよね?でもダイエットを行う人はダイエット期間中だけの問題だと捉えがちです。基本的に一時的に体重を減らしたい人ってあんまりいないと思います。ですから、一度始めたその生活スタイルは一生続ける覚悟を持って臨むべきです。人間の体は良く出来ており、ダイエット生活に体がなじんでくると、生命維持に必要なエネルギーもずいぶんと省エネになってきます。もちろん軽い調整は必要なので、ある程度緩めますが、スタンスをガラッと変える必要はありません。僕の場合はスキルや頭脳を鍛えるという目的なので、終わりがないというのがわかりやすかったのですが、多くの人はやっぱり目標体重に達したときにゴールしたと感じてしまうのは仕方ないです。ですが、努力してせっかく射止めた異性も元通りになったら、あなたの元を離れてしまうかもしれません。

    正直Howについてはほとんど、いやまったく触れていませんが、結局ダイエットは方法論ではなく、考え方の問題だと考えています。この考えが正しいとは断定できませんが、参考になればと幸いです。